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師走


京都の下鴨神社のひんやりした空気にいたく感動して、伏見稲荷の狐に魅せられて、錦市場の白味噌を探して、ヴィンテージビーズなんかを長時間物色して、お土産の阿闍梨餅やらちご餅やら貝合わせやらみたらし餅なんぞを買い込んで。
ローラーバッグをがらがら引いて、イギリスに帰る友達と東京での逢瀬を楽しもうと狐の面ももったままちゃんこ鍋を食べに茅場町くんだりまで遊びにゆき、会話もご飯も堪能して、東京の自宅へ辿り着いたのは深夜。
京都の旅の間に溜まった郵便物を片手にお部屋に帰ってゴロン。
新幹線って、体が本当に疲れる。飛行機よりも、新幹線に乗った時は疲れが尾をひく…大体何日かあとに体調が悪くなります。
歩きまくって疲れた足を癒そうと、新幹線でおかしくなりそうな体のためにメンテナンスを、と湯船にお湯を張ってじっくり浸かって替えたばかりのシーツで気持ちのいいベッドへ。

翌日、バタバタと旅の荷解きやら何やらをしていて時間は流れ、その日の夜にふと「郵便物のチェックをしていなかったな」と前日たんまり持っていた郵便物に目を通してDMをじゃんじゃん処分して行ったとき、久しぶりに手書きの宛名を見て「おや、誰だろう」時にしつつそれは最後に、なんて取っておいて全てに目を通しました。

手書きの宛名、それは師走の光景のひとつである喪中のお知らせ。
そして、私にとって初めての家族からいただくお知らせ。
ずいぶん前に船に乗って旅をした時の、船上でとってもお世話になったおじいさん。
ずいぶん可愛がってもらったひと。ちょっと面倒くさい状況の時に何も言わず助け舟を出してくれたりしたひと。
一緒にアフリカの横広い景色や、ガラパゴスの色彩豊かな環境を一緒に体験した人。
日本に帰ってきてからお会いすることもあり、飲みに行ったりもしたものです。
そんな大事な人が亡くなっていました。自分の筆無精を詫びる気持ちです。

私も彼のように年を重ねてもひとりで世界を回る船に乗ってゆけるように、彼が自分の歳の半分にも満たない小娘ですら尊重して良くしてくれたように、良い年を重ねてゆけるように。

何だか師走っていろいろいつもと違う気持ちになるのだな。


秋の色深い京都に行ってきました。
ほとんど電車にも乗らず歩き続けた3日間。未だに足の裏にその余韻が残るようです。
まずは、夜の伏見稲荷大社
なんでも、ここのお稲荷さんは24時間閉めないそうで、丑三つ時だってお詣りできるのです。陽が落ちたあとの時間、夜中などは外国人の参拝客が多いとのこと。
やはり、こどもの頃からのすり込みによるものか日本人には怪談の香りが漂う夜の稲荷はちょっと怖いのかも。
図らずも、お稲荷さんに到着したのはまさに日没。かの千本鳥居に到着する頃には辺りは真っ暗。鳥居の所々にかかる行灯の灯りだけ。何とも幻想的で独特の雰囲気でした。
不思議なほど怖さはなく、鳥居をくぐって歩いている間中交互に視界に入る行灯の暖かい色の光に照らされた鳥居の朱と、鳥居の隙間から見える隣の鳥居の列の灯りとが後ろに流れて行く様子がなんだか現代とは思えない不思議さに拍車をかけて狐に化かされているような気持ちでした。
そんなわけで狐の面を神具店で購入。ともに我が家へ。
ずっと怖かったお稲荷さんが夜の伏見稲荷大社体験で怖くなくなるという不思議。
むしろ愛着すら湧きました。
お稲荷さんの中では小さな黒猫に懐かれて、しばらく動けなくなりましたが非常に可愛かった!
念願の賀茂御祖神社(下鴨神社)へも行ってきました。
糺の森はそこだけ空気が冷たくて、なんだかまたしても異次元。寒さにダウンコートの前を全部閉めて歩きました。
李白さんが風邪でもひいてはいないかと、そんなことを考えつつ手や口を禊ぎます。


自分の御朱印帳はこの下鴨神社のものにしよう!と可愛らしい蓮の絵のついた御朱印帳をいただきました。

行ってみたかった古い喫茶店などは今回は時間の関係もあり、断念。
不完全燃焼なので時期を見て早々に再度チャレンジ。
下鴨幽水荘もさらに捜索の必要あり、です。

下鴨幽水荘を探すのだ


この2ヶ月ほど、ずっと自分のなかでやろう、やろうと思いつつ実行に移していなかったことがひょんなことから実現しそう。
それは、京都の旅。
好きな作家、森見登美彦さんの作品に登場する様々な場所を巡る旅。
今回はどの作品を辿ろうかしら。やっぱり『夜は短し歩けよ乙女』かしら。糺の森にも行きたいし、叡山電車にも乗りたい、六地蔵まで行って錦鯉センターを探す?
琵琶湖疎水沿いを歩くもよし、計画を練るのが楽しみであるのです。

こぼれる時間


気がつけば11月も半ば。何だか過ぎる時間の早さが嘘のよう。
ここのところバタバタで、ちっとも予定がこなしきれない日々。
嗚呼、時間よ止まれ。
そんな夢見がちなことを言っている場合ではなく、いろいろ段取りよく進めたいことがちらほら。そんな日々の中、京都にも行きたいし、年末の旅の計画もたてたいし…年賀状も作らないと!と考えていて師走はすぐそこなことを痛感。
いろいろなことのあった2009年もとうとう終盤。
良い年だった、と大晦日に思えるようにラストスパート、こぼれて行く時間を味わってじっくり過ごさなくては!
明日も忙しい。

webshopをオープンしました

hortensia_logo


webshopをオープンしました。
お店の名前は『taller de Hortensia(オルテンシア)』といいます。
スペイン語で「紫陽花(あじさい)』です。私の大好きな花です。

ここでは自作のジュエリー・アクセサリーを扱ってゆきます。
今までの旅の記憶も生かしてゆけるように、いろいろと楽しい計画をしてゆきたいと思います。まず、自分が楽しんで進めてゆく事が大事かな、と。
今までの自分の趣味とお仕事が詰まったこのサイト。
初めてwebページというものを自分で作ってみましたが、随分と険しい道でありました。最近飛行機の中で見た映画『剣岳 点の記』を思う道のり。とは言っても、ある程度のルートが見えてくると楽しくなってどこまでもどこまでも、とキリがなくそれが最近の私の生活のリズムを崩していたのでした。
なので、完成した時の達成感はひとしお。本当に胸の辺りがスッと軽ーくなりました。
とは言っても、ここがスタート地点。一歩一歩大事に踏みしめたいと思います。
徐々に内容を充実させてゆければいいなぁ、とただいま奔走中。
ピアス穴のない方、今しばらくお待ちを。ピアス以外も増えてゆく予定です。

よろしければ、お時間のあるときにでも覗いてみてください。
どうぞ、よろしく。

前を向いて進もう


中野サンプラザでのくるりのライブ『とろみを感じる生き方』へ。
今回のシートはなんと1列目!!
彼らとワタシを隔てるものは何もない!と鼻の穴を膨らませて向かったその番号には何とも驚きの落とし穴が。
おおお、オーケストラシートの部分に可動式のシートが入っており、実質的には3列目から4列目の斜め向き、というところ。十二分に彼らの体温を感じ得るポジションではあるものの鼻の穴は一気にしぼむのです。

毎回、彼らのライブを見るにつけて思うことは、好きなことをやって生きて行こう、ということ。
心底楽しそうに歌い、ギターをかき鳴らす姿はそれだけで心に深く刺さるのです。
何年も前、心が折れてた時期にわたしを底から引っ張り出してくれたのは奥田民生さんのライブで『さすらい』を聴いたとき。「ここにずっと立ちたいと思って生きてきた」とステージを夢見て音楽漬けだったことをちらりと話した彼の姿とその直後に歌った『さすらい』。それ以来、何かで立ち止まりそうな時や前が見えなくなったとき、必ずこのシーンが脳裏に浮かびこの歌が私を励まします。
同じようにくるりのライブを見たあとも「好きな事をきちんとやろう」と思うのです。
私のやりたい事が、たとえ世の中の堅実さや安定とか言うものとかけ離れていても、からだから楽しさが染み出ちゃうくらい好きな事を目一杯楽しんで、見てる人が楽しくなっちゃうくらい、本気で遊ぼう、と思うのです。

最近、大好きな人が亡くなりました。本当に、突然に。
お線香を上げにお家にお邪魔した時に、その人の奥さまに言われた小さな声の「自分の人生を生き抜いてください」という言葉の強さを思い返します。

そんなことを家に着いて何だか無性に聴きたくなった『京都の大学生』をリピートで流しながら、ひとり考えています。

晴れの日に

wedding

大切な友達の結婚式のため、グアムに行っていました。
東京に木枯らしが吹いて冬将軍がそこまでやってきているそのころ、湿度が100%はあるんじゃないかという暑ーいグアムで南国の良く似合う彼女の明るい結婚式。
雨期で雨続きの中、嘘みたいに青く晴れ渡った暑い暑い日。

しんみりと感涙しがちな挙式も、彼女の手にかかれば笑いの絶えない明るい式となり、なんだか幸せな空気に包まれつつも肩の力の抜けた笑顔のお式。
今までどれだけ彼女と世界中を旅してきただろう。私の旅の良きバディ。
きっとこれからも、そう。
やっぱり、大切な友達の結婚式っていいものです。20年来の友人となれば、家族も知っているから久しぶりに友人の家族に会えることも本当に楽しい。しかも、今回は親族席に一緒に着席してたのでたくさんお話しできて楽しかった。
初めて会った旦那様も、私たちみんなのハートを虜にしていたよ。

破天荒ながらも繊細で意外と涙もろい友達。
さすがに挙式前日のスピーチ依頼、焦ったんだから!
でも、明るいパーティであまり緊張せず話せて良かった…
どうぞ、お幸せに。これからもよろしくね。
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