2008.02.29 Friday
ミニチュア
子供の頃のわたしは模型が大好きで、美術館などに行くと入り口に置かれている何分の一かに縮小された建物の模型をただひたすらに見ていたりして、それはもう何時間でも見ていられるのではないか、というような熱狂っぷりだった。
その延長で、間取り図なんかも大好きで、毎週日曜日は新聞に折り込まれる部数が多いので朝起きたらまずそのチェック。好きな間取り図を見つけては、年功序列で2番目に小さい部屋を自分の部屋に想定して、想像をめぐらせて理想のおうちを描き上げていたもの。小学生の時に毎日遊びにいった男の子のお家は電車の模型があったから(畑や農村、駅舎などもあって憧れだった)。
高校生の時に学校で行った「江戸東京博物館」などは実物大の模型やら、成功に作られた模型やらで私は大興奮。怠そうな友人を尻目に時間いっぱい楽しんだ。
今思えば、子供の頃の人形遊びもいつも環境づくり(部屋の内部とかテーブルセッティングとか)に時間を取られて、実際に遊んだ記憶の方が薄い。楽しい記憶として残っているのは遊びの準備時間であるセッティング。
そんな子供時代を過ごした私は、今も模型やミニチュアが大好きだ。
精巧な作り、そのミニチュアを企画しているときの面白さや制作中の楽しさを想像して私まで満足する。一時期本気で「プチサンプルと言えば」のリーメントへの転職もありかも、なんて考えたりもした。
海老の天ぷらとキャベツの千切り、蕎麦なんかのサンプルを作りに郡上八幡へ行く夢も未だにくすぶり続けている。
なかなか実現しない夢への情熱はそのままに、東京では精巧な作りのプチサンプルを見てはつくづく惚れ惚れとする。もう感動すら覚えるのだけれど、並び上げてふといつも冷静になる。基本的に飾ることに興味は無いようで、リアルなセッティングを作り上げると、そこで満足して次の瞬間いきなり片付け始める。どうやってもインテリアにも溶け込まないのだもの。うちのアフリカのマスクやら彫像やらに溢れてかわいらしさも何もない部屋に、こんなファンシーなプチサンプル達が似合うはずもなくて、その大きなハードルに悩まされ続けていて、結局大きな箱へ今も片付けられたまま。
2008.02.27 Wednesday
カメラズ
今年は奮発してポラロイド社のSX-70を購入しようかなぁ、なんて考えていた矢先の
ポラロイドフィルム生産中止のニュース。今年に入ってからの私のビッグニュース(まだ2月ですけれど)はきっとこのポラロイドのニュースとキューバのフィデル・カストロ議長引退、この2つ。
ポラロイドの600フィルムはどこも売り切れているし、もう諦めモード。
どうやら私に残されたインスタントカメラはチェキ、と言うことらしい。
でも、何でもいいんじゃないのです。そんなんじゃ満たされないのです。
大学時代から少しずつ増えていったわたしの相棒たち、カメラズ。
おもちゃカメラを含め、総勢7名。黒と銀色の憎い奴ら。
旅先に持ってゆくカメラは、ここのところいつもNikonの一眼レフとRICOHのGR DIGITAL。デジタルづくし。だから最近はご近所へのお出かけにはなるべくフィルムを、とKLASSEとHOLGA。やっぱり、フィルム写真の色合いや質感が好きだなぁ、と最近改めて感じてフィルムを買いにゆきました。久々にFM2も活用したいな。
旅先は身軽にいろいろ動きたい、でもこのカメラとあのカメラを持ってゆきたい。そうやって悩んでデジタルづくしになることが多いこの頃。写真を撮りたいシチュエーションって大体荷物が少ないといいな、と思う時が多くてそこがいつもジレンマ。
ポラロイドフィルム生産中止のニュース。今年に入ってからの私のビッグニュース(まだ2月ですけれど)はきっとこのポラロイドのニュースとキューバのフィデル・カストロ議長引退、この2つ。
ポラロイドの600フィルムはどこも売り切れているし、もう諦めモード。
どうやら私に残されたインスタントカメラはチェキ、と言うことらしい。
でも、何でもいいんじゃないのです。そんなんじゃ満たされないのです。
大学時代から少しずつ増えていったわたしの相棒たち、カメラズ。
おもちゃカメラを含め、総勢7名。黒と銀色の憎い奴ら。
旅先に持ってゆくカメラは、ここのところいつもNikonの一眼レフとRICOHのGR DIGITAL。デジタルづくし。だから最近はご近所へのお出かけにはなるべくフィルムを、とKLASSEとHOLGA。やっぱり、フィルム写真の色合いや質感が好きだなぁ、と最近改めて感じてフィルムを買いにゆきました。久々にFM2も活用したいな。
旅先は身軽にいろいろ動きたい、でもこのカメラとあのカメラを持ってゆきたい。そうやって悩んでデジタルづくしになることが多いこの頃。写真を撮りたいシチュエーションって大体荷物が少ないといいな、と思う時が多くてそこがいつもジレンマ。
2008.02.24 Sunday
サンボ兄弟
もとは4つ子の兄弟、チビとクロ。
縁あって、我が家に遊びにくるようになり早5ヶ月。だいぶそれぞれの性格がよくわかって来ました。もちろん我が家族に懐いてくれたからこそ見られる性格もあるのでしょうけれど。今日はそんな愛すべきサンボ兄弟への愛を綴ります。
クロ(オス・8ヶ月くらい?)
おそらくお兄ちゃん。性格もいわゆる長男タイプ。頭脳派。品行方正。インドア派。
おっとりとしていて、動きもゆっくり。おとなしい。聞き分けも良く、いつも弟チビの行方を見守っている。
子供の頃はとにかく甘えん坊でいつも人に乗っかっていたけれど、成長するにつれて徐々に現れたシャイな性格で(思春期か?)なかなかチビのようにドーンとぶつかってはこないけれど、じっくりしっとり、距離を縮めるタイプの様。一度気を許すと元来の甘えん坊な性格で、感情表現をする。常に、人の見える位置を選ぶ、人好き。
熟睡すると火事でも起きないんじゃないか、というほど良く眠る。白目を剥くこともしばしば。
毛質、肉質、ともに素晴らしく滑らかで柔らか。毛量は多く、肉質はテンピュール的。佇まいはクンニャリとしていて柔らかいが、足腰は強く、嫌いなだっこをされると驚きの突っ張りを見せる。食いしん坊。食後のお水も欠かさない。
じっくり遊んでもらうのが好きで、気に入ったおもちゃをくわえてやって来ては遊びのおねだりをする。その割に乗って来ないこともあるので、こちらもついつい技術を磨く努力をするはめに。
無口で、鳴き方も控えめ。恐ろしく愛らしい声を出す。喉を鳴らす音も控えめ。
チビの我侭も寛容な心で受け止める懐の深い猫。
チビ(オス・8ヶ月くらい?)
とにかくおしゃべり好きでいつも何かニャゴニャゴしゃべっている。アウトドア派。
内弁慶な性格で、初めはなかなか甘え下手な様相を見せていたけれど、一度慣れてしまえば恐ろしく暴れん坊へと豹変する。嵐のようにやって来て、怒濤の遊び、眠りを披露し、嵐のように去ってゆく。だっこ好き。
動いてばかりで肉が全くないガリンチョ。頭脳派では決してない。肉体派というには小振りな体系。でも元気。猫おもちゃに対して凄まじい飛びつきを見せる。
こちらもとても甘えん坊ではあるものの、体当たりで甘えて来て、満足するとサッサと去ってゆく。お出かけから帰って来るとまず人にくっついて暖をとる。
クロがいないと不安でしょうがなくなり、眠ることもままならない。
寝てるクロを起こして舐めてもらうおねだりにゆくことも日課。
好奇心が旺盛で常にじっとしていないため、電池が切れたかのように眠りに落ちる。
毛質は固め、肉質はわかるほど肉が付いていない。
アウトドア派のためか、グレイみを帯び始めたが、温かい濡れタオルで拭くとうっとりした表情を見せる。鳴き声は大きく、「ラッパちゃん」のあだ名を持つ。喉を鳴らす音もラッパの素質からか大きめ。1メートル先でも聴こえるほど。
鳥好き。鳥の羽根を持って来た時に一度褒めたがために、それ以来嬉しそうに獲物を見せにやって来ては女性陣の悲鳴を浴びせられるように(彼の野生の証明には心底困っています)。
自分の欲求をとことん追求する、とにかく好奇心の強い猫。
チビがムードメーカー的にクロをぐんぐん引っ張っているかのように見えて、その実はクロに舵を握ってもらっている模様。クロあってのチビの暴れっぷり。
チビの不在時のクロはチビを探してうろうろお出かけ、ですが、クロ不在時のチビはおろおろで不安のあまり人に甘える、と言った性格の違いが面白いもの。
何をするのもいつも一緒の本当に仲良しの二人。健康に育ってほしいものです。
2008.02.23 Saturday
そんなはずはなかったのだけれど
先日、久しぶりの身体のメンテナンス。スポーツマッサージへ。
腰痛のひどい妹に付いて行っただけだったので、ふと着替えながら「今はそんなに肩こりもひどくないし、今日はどこを中心に揉んでもらおうかなぁ」とちょっと考える。
なんだかお店全体にそこはかとなく漂う体育会系な雰囲気に若干押され気味。
この爽やかさとハキハキ感。私のまわり、特に大学にはなかった雰囲気だ!
斜に構えた雰囲気がどこにも感じられないこの明るさ。すごく新鮮。
私の担当はきっと私よりも少し若いお兄さん。にこやかに花粉症の話をしながら、首や肩のマッサージから始める。今日は肩も首も、辛くないからね、なんて思っている私を尻目に若干笑いまじりに「固いっすね。ガチガチです。」と一言。
軽くショックを受けました。
今この状態でガチガチなら、普段の私は一体なんなのだ。
最近、良く車酔いするのも、極度の肩こりが関係しているのかな。
さらにお兄さんは続ける。
「腰はもっとひどいっすね。」
腰なんて何も辛くないし、痛くも痒くもないのに。この不健康さは何でしょう。
もう、マッサージに来た人への社交辞令だと思って聞き流してしまいたい気分です。
腰痛のひどい妹に付いて行っただけだったので、ふと着替えながら「今はそんなに肩こりもひどくないし、今日はどこを中心に揉んでもらおうかなぁ」とちょっと考える。
なんだかお店全体にそこはかとなく漂う体育会系な雰囲気に若干押され気味。
この爽やかさとハキハキ感。私のまわり、特に大学にはなかった雰囲気だ!
斜に構えた雰囲気がどこにも感じられないこの明るさ。すごく新鮮。
私の担当はきっと私よりも少し若いお兄さん。にこやかに花粉症の話をしながら、首や肩のマッサージから始める。今日は肩も首も、辛くないからね、なんて思っている私を尻目に若干笑いまじりに「固いっすね。ガチガチです。」と一言。
軽くショックを受けました。
今この状態でガチガチなら、普段の私は一体なんなのだ。
最近、良く車酔いするのも、極度の肩こりが関係しているのかな。
さらにお兄さんは続ける。
「腰はもっとひどいっすね。」
腰なんて何も辛くないし、痛くも痒くもないのに。この不健康さは何でしょう。
もう、マッサージに来た人への社交辞令だと思って聞き流してしまいたい気分です。
2008.02.22 Friday
ふつうの日
何も特別なことはない、普通のある日。スペイン、バルセロナのお菓子屋さんpapabubbleのキャンディ。キゥイとグアバの断面がかわいい。気がついたらいつもそればかり無くなっている。この日も、もう既にグアバの姿はなかった。
のんびり起きて、朝の所業を済ましこれまたのんびりと猫と一日の始まりのご挨拶を済まし、その日の行動をとる。冬が終わり始めるこの時期、なんだか一年で一番これからすることを考えるのが楽しい気がする。とりあえず、今は4月のハワイ行きを考えては心が踊り、せっかちにも荷物を考え始めたりしている。
そんな楽しみな旅のしおりを製作中の私の視界。
愛しのクロちゃん。
相変わらず、クンニャリした姿で愛らしい。時々、液晶の端から片目が覗くのがたまらないのですよ。このかわいらしさに負けて、猫用おもちゃで遊び始めて夜が更けてゆく日々。私の脳の60%は猫が占めている。
今日は、ニャンニャンニャン、猫の日です。
2008.02.21 Thursday
春の香り
2月の東京でも春の香りを感じられるような陽気の日、点心気分の大きな波がやって来ている私と妹でウェスティンホテル東京の中華料理「龍天門」へ。
ここは点心のワゴンサービスがあるとのこと。飲茶、飲茶。
ほかほかの湯気の立つお蒸籠からつやつやした点心達が顔をのぞかせます。ほかほか。
蝦の蒸し餃子の透き通った綺麗な皮とプリーツに惚れ惚れ。
タロイモを潰した透明な皮に舌鼓。モチモチ。
白玉を衣にした餃子にメロメロ。
ちょっと珍しいタロイモとXO醤のお料理。タロイモ好きには嬉しいメニュー。
そして、蝦と黄韮の腸粉。お米の粉でできた蒸しクレープ。オーダーしてから皮を作るということで待つこと15分。プリプリのつやつや。
すっかり満足して、最後にカスタードまんじゅう。真っ白なかわいいおまんじゅう。
割ると、かわいい玉子。優しくあまい。
中国のお茶、東方美人でさっぱりして、お腹満足。
腰痛を抱える妹により、お食事後のお散歩は却下されました。
2008.02.20 Wednesday
日本の伝統美
私の通った中学と高校は、母の卒業したそれと同じで、東京都の中央部に存在しながら現代の香りのしないなんだかとっても地味な学校で、校門をくぐると一種独特な空気すら漂っているんじゃないかという、そんなところ。
そして、私はそこが大好きで、何よりもそこで出会った友人達が私の宝だと自信を持って言えるそんな愛すべき場所。
今日はそんな学校を卒業した母と、母の同級生のお家へ一緒にお邪魔しました。
その同級生のお家は日本橋の呉服屋さん。今年最初の展示会、初市の真っ最中で、そこに並んでいるのは、華やかだったり、落ち着いていたり、色合いの素敵なお着物達。
以前よそで着物市を見に行ったときは、なんだか「何が何でも買わせて自分のノルマを!成績を上げるのだ!」と一種押し売りのようなおぞましい印象を受けてなんだか不信感を植え付けられたもの。着物は大好きだけれど、恐ろしい世界をも見てしまったものです。時に着物と一緒に甦って来る払拭したい、嫌な記憶。早いところ、切り離したいもの。
そんな後に、母の友人の呉服屋さんへ着物を見に訪れた際のあの何とものびのびと呼吸が出来る感じに感動したもの。もちろん素敵なお着物を見せていただけるし、似合う似合わないも教えていただける。そして、こちらの合わせの好み等もふまえてご指導していただけて、お伺いするのがとにかく楽しみなのです。
旦那様は「着物の良さ」や着物の面白さ、珍しい染め等蘊蓄をいろいろ教えてくださり、そのお話も楽しみのひとつ。母の同級生である奥様はとにかく「粋」な着物の良く似合う方で、提案してくださる着物や帯、合わせ等がことごとく我が家の女衆のハートを掴むのです。今日もたくさん羽織らせていただいて、楽しかった!
着物はとても高いお買い物。それでも、丁寧に着てゆけば親から子へと譲り繋がってゆくもの。振り袖から訪問着や羽織へなど仕立て直しも出来る。素敵な伝統。
こんなに素敵な日本の美しさ、もっと楽しまなくてはと改めて感じた日になりました。
これからも、折に触れて着物を楽しみたいしパーティなども出来るだけ、着物を着たいなぁ、と思うのです。
そんな訳で、友人の晴れの日にも着物を着ることにします。
2008.02.19 Tuesday
旅の記憶
旅の写真を撮るのは楽しくて大好きなことだし、見るのも好き。その期待や楽しさから、ワクワクがつのりすぎて写真の整理になかなか手をつけられなくなったりします。それでずいぶん長いこと放置したりして、それらの写真は日の目を見ないまま埋もれていることもしばしば。
そこで最近は、最終的にフォトブックを作る目標を立てて写真の整理。
きちんと作るぞ、と気分を盛り上げると、意外と面倒臭さも薄れて来てスムーズに事が進みます。しばらくはこれを作るのも楽しみのひとつになるかも。
2008.02.17 Sunday
こねる
元来のモチモチ好きが、先日の台湾旅行でパワーアップして、以前にも増して“モチモチ”という言葉に過剰反応する今日この頃。台湾のモチモチオムレツ、仔煎に始まり、点心、お団子、白玉、お餅。私のまわりにはモチモチが溢れている。
今日も、こねこね、と白玉を作った。
火を通す前の心憎い程真っ白な、透明度のない丸い物体が異様に好きで、白玉をこねている時は至福の時。大きめのお鍋にぽとぽとと丸めた白いものを落としていって、茹でている間にシロップづくり。シロップと言っても大して甘いものではなくて、少し濃いめに煮出した烏龍茶に少しのお砂糖(今回は和三盆)を入れて味を整えるだけ。そこへ茹であげた後に冷水でしめた白玉を入れるだけ。
美味しくもちもちを食す、幸せ。おいしい。
でも、今日気がついたのは白玉は食べることよりも作ることが好きだと言うこと。
今日も、こねこね、と白玉を作った。
火を通す前の心憎い程真っ白な、透明度のない丸い物体が異様に好きで、白玉をこねている時は至福の時。大きめのお鍋にぽとぽとと丸めた白いものを落としていって、茹でている間にシロップづくり。シロップと言っても大して甘いものではなくて、少し濃いめに煮出した烏龍茶に少しのお砂糖(今回は和三盆)を入れて味を整えるだけ。そこへ茹であげた後に冷水でしめた白玉を入れるだけ。
美味しくもちもちを食す、幸せ。おいしい。
でも、今日気がついたのは白玉は食べることよりも作ることが好きだと言うこと。
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