スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

あと少し

九州にいる時、凄く久しぶりにお仕事でお世話になっている方々からお電話をいただいた。あんまり久しぶりだったのと、その電話を受けた状況が面白くて笑いっぱなし。
その日の昼間に、大好きな友人たちと旅をしている幸せを感じながら「あの会社でたくさんの素敵な出会いがあったな」なんて考えていたまさにその日だったので、そのタイミングにもびっくりしながら楽しくお話をした。

その電話をいただく直前まで、たまたまホテルの部屋で天気予報を見ようとしてつけたテレビに最初に映った番組に釘付けだった。タイトルはわからないけれど、それは菅野美穂さんがインドを旅するもの。なんだか自分の8年前(?)のインドの旅が胸の奥に沸々とよみがえってくるような不思議な感覚。なんだかジッとしていられない、凄くそんな気持ちになった。その画面にはきれいな人や景色がたくさん映っていて、全ての瞬間で私の心を打って行った。そして忘れていたインドの街の香りが鼻の奥の方にフッと浮かんで来た感じがした。

この前のスペインへの旅で少し感じた、なんだか胸の奥に眠っていた昔の感情や感覚が甦って来そうな不思議な感覚。インドの情景を画面を通じてみるだけで湧き上がる高揚感。この何年か掴もうとして掴みきれなかった何かが近くに来ている感じがする。

そして、今日。
何年ぶりだろう、私が小学校に入学して一番最初に受け持ってもらった担任の先生と偶然電話でお話をした。話は弾み、ついつい長く話してしまった。

今、無性にもう一度インドに赴きたい。

太宰府天満宮


朝から厚い雲に覆われていた福岡。
太宰府に到着したときはまだ朝の雰囲気、シンとした空気に濡れた参道。
鳥居をくぐったその先に見えて来るのは緑が生い茂った天満宮。湿った空気や風景と神社の雰囲気が合わさって厳かな気持ちになる。


境内に入ったとたん、不思議なくらいの晴天。
雨のあとの空気の澄んだ晴天なだけに、暑い。装いも暦も秋なのに天候は夏。
極彩色の彫刻や朱の建物に抜けるような青空がとてもきれい。


ここ太宰府天満宮は見渡すところ、梅、梅、梅。
梅の神木、梅の彫刻、お神酒の梅酒、梅ヶ枝餅、瓦の紋も梅。
ここでは梅干しの種の入ったお守りをいただき、今後のスペイン語学習のため絵馬祈願。学問の神様、菅原道真殿にあやかろう。


本殿の裏に回ればそこには境内とは違った静寂が。
立派な木々や苔からのパワーには神々しささえ感じる。
ここにもシシ神様がいそう。


ここの空気で肺をいっぱいにしたい、と思わず目一杯深呼吸をした。
心ゆくまで太宰府天満宮を満喫したあと、梅ケ枝餅と梅ジュースで一服。
焼かれる前の梅ケ枝餅の真っ白なその容姿に眼が釘付け。


頭、良くなったかな。

JR九州

今回の九州は様々な乗り物に乗った旅。
飛行機、バス、路面電車、フェリー、車、電車、地下鉄。

中でも印象に残ったのは、九州の特急電車。
私が乗ったのは「リレーつばめ」と「ソニック」。
特に何の期待も持たず乗ったけれど、乗った瞬間大興奮。
大人っぽいヨーロッパ的な雰囲気の内装。そして気持ちのいい乗り心地。
電車の旅の楽しさを引き延ばすその雰囲気。うーん、好きかも。


リレーつばめはスペインのAVEを思い出させる色合いにセミコンパートメント。木製のテーブルにカーペット敷き。クリアな仕切りは狭さを感じさせず、周囲との仕切りとしても充分機能。


ソニックは乗り心地最高。落ち着いたブラウンの内装。
シンプルで座り心地のよいレザーのシートには切符サイズのかわいらしい小さいポケット!良くチケットをなくす私には最高のオプションです。
感動したのは木製の床。靴に当たる感覚も気持ちいいし、カーペットのように靴がつっかえる感じもないし、荷物の滑りもいいだろう。何より、きれい。
振動もないし、思わずウトウト。
前の席との距離もちょうどいいから落ち着いてしまう。

ヨーロッパを電車で旅したいな、と無性に思った。

大きな地球


私にとっては2度目の阿蘇。始めて訪れた時は同行者の喘息が出てしまい、すぐ下山だったので初めてのようなもの。私には何も感じないここの空気も、喘息を抱える人には命を左右する危険なもの。

中岳火口の美しいエメラルドグリーンと強めの風。そして周囲の圧倒的な存在感の大地。これは溶岩の重なったラインなのか、地層なのか。本当に美しかった。


この大自然を前にちっぽけな自分を感じる。ここを思えば、何か小さな悩みが湧いても取るに足らないことだと思えるだろう。
こんなに美しい空間とゆったりした時間を大切な友人たちと共有できることが幸せ。

かつての火口、草千里との表情の違いが印象的だった。草の生えた穏やかな草千里と、今なお噴煙を上げる荒々しい岩肌の中岳火口。


もうからだいっぱいに阿蘇の大自然を吸い込んで、向かった先は田楽のおみせ「あそ乃 YAMABOUSHI」。お店自体も自然いっぱいで素敵だったけれど、お店の方の優しさがとても素敵。お食事も本当においしいし、阿蘇に行かれる方は是非。


朝食をとったお店のバイクや車好きなお兄さんにお勧めしていただいた大観峰へ。
あまり気にしていなかった場所だっただけに、お兄さんに感謝!!
本当に美しい雄大な景色に出会うことができた場所。
ずっと見ていても飽きることがない。柔らかな稜線の山々に、まるで大地のパッチワークのような畑の色合い。川の流れも全て見渡せる。


大きな大きな地球の鼓動やその存在を近くに感じることの出来た素敵な一日。

島原〜天草


島原もきれいに晴れた。
スカッと抜ける青空に、海から吹き抜ける風。

ドライブで気持ちのいい風を浴びながら辿り着いた島原で、天草四郎たちが戦いの際に食べたと言う具雑煮を戴いたあと、ゆっくり島原城で休憩。
そのあと、鯉が泳ぐ街というものを見にゆく。水路は一部の地域のみにしか流れてはいないけれど、とても澄んだ冷たい水が流れていた。


水が近くにある暮らしはどこも穏やかにゆっくりとした時間を感じる。
この街には「湧水館」という建物があった。古い木造の建造物でなんだかひいおばあちゃんのおうちを思い出させる素敵な縁側のあるところ。
一歩足を踏み入れて、ぎょっとした。
人が寝ている。しかも、かなり本気の昼寝。
このくつろぎ方はまるで家の居間で微睡んでしまったかのような、緊張がどこにもないゆったり感。始めこそびっくりしたものの、私たちも同様に別の和室でくつろがせていただいた。
「湧水館」と言う名の「お昼寝館」。


そして大好きなフェリーに乗り込み、短い船旅。
目指すは天草。


フェリーからの眺めは、穏やかな海と山。そして気持ちのよい風。
時々水面を跳ねるお魚たちを見たり、だんだんと遠のいてゆく段々畑を眺めたり。
雲仙普賢岳も雄大にそびえている。



到着した天草はこんなにも近いのに島原の街並とはだいぶ雰囲気が違っていた。
車の旅は流れる景色がこんな風に変わってゆくのを刻一刻と眺めていることができる。
天草から熊本に向かう道は夕焼けを浴びながら、小さな島から島へ橋を渡ってゆく道だった。南国のお日様は私たちが気付かず楽しんでいる間に容赦なく体力を奪っていて、気持ちのいい夕焼けと風を前にトロトロと微睡んでしまっていた。
長い時間のドライブをどうもありがとう。

九州食巡り



食に始まり、食に終わる。
旅の愉しみの大きなひとつである、食。
今回の旅もよく食べた旅になった。

長崎の「ツル茶ん」の「トルコライス」。島原の「姫松屋」の「具雑煮」。



舌も眼も楽しませてもらった阿蘇山の麓、「あそ乃 YAMABOUSHI」の「田楽」。



門司港の「放浪記」の「フミコ林ライス」に博多天神屋台のおでん。



そして柳川の「本吉屋」の「せいろ蒸し」。

写真はないけれど、長崎のチャンポン、皿うどん。美味しいコーヒーのモーニングを戴いた「旅人茶屋」。おいしく安く、様々なご当地グルメを戴いた熊本の「海鮮豚屋 憲七百」。そして、福岡長浜ラーメンの「長浜将軍」。

どこのお店でも、とても美味しく戴いた。
おいしい以上に、とても優しくしていただきました。人って優しいな、とほっこり。
お食事以外にも、その土地のお菓子をいろいろ戴いたり。
その土地のものをその土地で食べる。こんなに幸せなことはありません。

美しい地獄


長崎の街を後にして向かったのは、雲仙の地獄。
車の窓から入る新鮮な木々の香りや土の香りを感じながら山を登ってゆく。

目に飛び込んでくるのは美しい棚田。
まるで大地のパッチワークのように、少しずつ違う色合いの畑が美しく並んでいた。


大きな自然を感じながら暮らす、それが本来あるべき姿なんだろうな。
東京のコンクリートジャングルの暮らしはある種異常な暮らしなんだろうな。
九州にいる間、東京にいるよりもずっと「地球」を感じることができた。
東京にいると、様々なことが人間の都合によっていろいろに形を変えられている。
自分の暮らしがそのまま地球に戻り、それがまわりまわってまた自分に還って来るということが想像しにくい形態になっている。

デッサンをするとき、全て秩序正しく描かれているときはその絵を静かに眺めることができる。でも、どこか1ヵ所でもパースが狂っていたり、嘘を描くと、私たちのフォーカスはそこに合い、それを一枚のデッサンとして眺めることが難しくなる。

きっと今の私たちの暮らしもそれに当てはまる。
自然との共存のルールは狂いまくっていて、それによって様々な細かな部分にフォーカスすることはできても全体の一枚の絵としての「地球」には目がいかない。

美しい雲仙の地獄、そして地獄の恵みの足湯を愉しみながらそんなことを考えた。

晴れの長崎


5日間の九州旅行。
不思議なほど、天候に恵まれた5日間。九州は南国なのだ、と改めて認識した旅。
見上げれば抜けるような青空にうろこ雲。そして、秋特有の乾いた爽やかな空気。

街の至る所で感じる歴史。そして、港町特有の雰囲気。
坂の多い長崎の丘に少し登れば、全身で感じる大きな自然。


こんなに美しい街に、かつて原爆が落ちたことがあるなんて。
そして、この穏やかな人たちがその惨状から立ち上がってきたなんて。
人の強さ、自然のたくましさ。
様々な感情が自分の中に吹き出して来る。



今まで自分が長崎に来るなんて考えたことがなかった。
歴史の授業で聞いた「長崎」という名前はとても印象に残っていたけれども
まさかこの眼で見ることができるとは思っていなかった。

もっと長崎の歴史について勉強してゆけばよかった。
きっともっと深いところで様々な感情を抱けたことだろうと残念に思う。
私の知らない、様々な歴史があるはず。少しでもそれを多く感じたかった。

近未来


空港はどこも近未来な印象を受ける。どこも密閉されていて、外はまるで別世界。
それぞれに表情は違うものの子供の頃に思い描いていた未来の世界にいるような不思議な感覚。そしてこれから始まる旅への気持ちの高揚と非日常の世界にいる気分の高揚。


日本の空港は異様に天井が低いイメージがあるのだけれど、ヨーロッパの空港は天井が高い。ちょっとした待ち時間を窮屈な感じがなくのんびり過ごすことができる。
問題は、椅子の座面が高いので足が若干プラつくところ。

写真はMadridのBarajas空港、ターミナル4。
近未来な雰囲気ながら、木材がたくさん使われていたりなんとなく優しい雰囲気。
上を見ると私には虫のように見えるライト。


私が訪れた空港の中で、今まで一番未来感がなく、自然の風を受けたり密閉されていなかった空港はHawaii島のkona空港。小さな東屋風の建物がたくさんあって、どれにも壁がなく、もうそこは屋外。今までで一番気持ちがよかったな。

休暇は続く

スペインから帰ってきて約1週間。
気の緩みからか、帰ってきて真っ先に風邪を引く。といっても、若干鼻が詰まるのと喉がイガイガしたくらい。残すところ鼻声を治すのみ。
毎日、プロポリスを飲みまくり完治は目前。

スペインから帰ってきたスーツケースの中身を片付たり洗濯したりして、今度はバックパックにそれを詰めてゆく。
明日から九州。大好きな友人たちとの旅。楽しみ。
荷造りもなんだかウキウキする。

気持ちのいい秋の空気を満喫して来たい。
Who am I ?
line5
icon_atlanta
web shop
line5
logo
taller de Hortensia
Calendar
line5
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2007 >>
Recent Posts
line5
Categories
line5
Archives
line5
Links
line5